アーティスト募集!東京ビエンナーレ2020公募プロジェクト“ソーシャルダイブ”ミッションは東京にダイブし、社会と深く交わること。
東京ビエンナーレ2020“ソーシャルダイブ”公募プロジェクトは、2019年9月23日に応募を締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
Calling for Overseas Artists to Dive into Tokyo!
Apply to Create an Artist-in-Residence Project with Tokyo Biennale 2020!!
“ソーシャルダイブ”は、東京のまちのさまざまなエリアに飛び込んで、そこに集い暮らす人びとのもつ変わらぬ魅力や新しい価値を発見するアートプロジェクト。 参加するアーティストには、作品制作に向けたすべてのプロセスにオリジナリティーやバイタリティーが求められます。
公募アーティストは、一回の審査だけでは決まりません。
リサーチやディスカッションなど全3回のプログラムを通じて練り上げられた制作プランの中から選考し、その実現のために応募者も審査員も事務局もが地域と力を合わせていく実践プログラム型のアートプロジェクトなのです。
また、多額な賞金を掲げるのではなく、アンデパンダン展のように無審査で解放区を提供するのでもなく、むしろそのような権威主義や放任主義ではない、独自性と可能性を明確に打ち出すことで、“ソーシャルダイブ”にマッチした自主性と社会性のあるアーティストを応援します。
ミッションは東京にダイブし、社会と深く交わること。
2020年夏、オリンピック/パラリンピックに多くの人々の注目が集まる中、開催地となる東京のまちの歴史や文化と多様な価値観に光をあてるには、コミュニティアート、ソーシャルエンゲイジドアート、社会彫刻など、関係性をつくるアートの発想と方法論をもったアーティストの力が必要です。
東京をよく知る江戸っ子もこれから知りたい人も、フレッシュな若者も経験あるベテランも、海外在住の人も歓迎します。
“ソーシャルダイブ”公募プロジェクトは、アートやデザイン、パフォーマンスやメディアアート、映像、音楽、建築、調査や研究、社会活動からビジネスまで、 さまざまな発想で取り組む人の参加をお待ちしています。 応募受付期間
	2019年7月8日(月)〜9月23日(月)
	9月23日(月)24:00必着

	公募プログラム参加募集定員
	約50組
	※応募者の中から選ばれた約50組が公募プログラム(全3回)に参加し、
	 さらに最終選考を通過した約20組が、
	 来年、東京ビエンナーレ2020へ参加アーティストとして確定します。
	※選考の結果により確定者の人数は前後します。


	応募条件
	○「ソーシャルダイブ」というテーマと向き合い、会場となる街そのものや、さまざまなコミュニティ、無形文化に深く関わることができるかた。
	○下記の公募プログラムへ原則全日参加可能なかた。
	  2019年10月13日(日):プログラム①
	     作品設置・発表候補地の案内や実施エリアのリサーチ
	  2019年10月27日(日):プログラム②
	     プラン実現に向けたリサーチやディスカッション
	  2019年11月17日(日):プログラム③
	     ①②を経てブラッシュアップした最終プランのプレゼン(最終選考)
	○選出後は展覧会の準備および実施にあたって実際に活動ができるかた。


	会場情報
	千代田区、台東区、文京区、中央区を中心とした東京都心北東エリアに点在する
	歴史的建造物、公共空間、遊休空間、商業施設、
	その他応募者自身が見つけたあらゆる場所が候補地となります。

提出書類

以下の書類をPDF形式にデータを変換してご応募ください。 なお、ファイル名称には応募者のお名前を含むようにしてください。
例:「申請書類_千代田花子.pdf」

1.申請書類

応募フォームからダウンロードしてお使いください。

2.プロジェクト提案書

形式は問いません。 A3サイズ横1枚以内にまとめてください。 ご自身が「東京ビエンナーレ2020」で実現したい企画や作品を記した提案書をご提示ください。 以下の項目がわかるよう記載してください。

  • どのようなプロジェクトか?
  • なにを実現したいか、なぜこのプロジェクトを実施したいと思うに至ったか。
  • 対象者は誰か、またはどのような社会課題を解決するものなのか。
  • (あれば)どの場所/地域で実施することを想定しているのか。
  • 提案を実現するまでのスケジュール。

3.ビデオメッセージ

動画共有サービスYouTubeに限定公開動画を投稿し、取得したURLを応募フォームを通じて共有ください。必ず応募者本人による2分以内のビデオメッセージをご提出ください。映像自体の完成度を問うものではありません。メッセージの内容は自己紹介、応募企画のプレゼン、意気込み、その他応募者や企画の魅力を伝えるものであれば自由とします。応募に際して撮影・投稿を行うビデオメッセージに肖像権を侵害するもの、公序良俗に反するもの、その他法律に抵触する内容が見つけられた場合、応募は無効となります。

※動画のアップロードについては下記リンク先をご確認ください。
https://bit.ly/2iGChpz
※公開範囲の設定については下記リンク先をご確認ください。
https://bit.ly/2wcK3OU

応募方法

(1)申請書類、(2)プロジェクト提案書を、
PDF形式等にデータを変換して下記リンク先の応募フォームよりお送りください。


YouTubeへ限定公開で投稿したビデオメッセージのURLを、下記リンク先の応募フォームの指定の欄へ記載ください。
必ず連絡の取れる携帯電話番号、メールアドレスをご記入ください。※


※メールアドレスが携帯メールアドレスの場合、PCメールからの受信拒否設定をしていることにより、メールが届かないことがあります。連絡がつかないときには応募無効とさせていただくことがあります。
※なお、審査の選考過程や評価・結果については、応募者全員の提出書類等やプレゼンの結果を総合的・相対的に判断した結果に基づいたものであり、応募者の著作権や個人情報を含みます。よって応募者の個人情報保護を遵守するためお教えすることはできません。ご了承の上ご応募いただきますようお願いいたします。
※提出書類は返却いたしません。また、提出書類は審査の目的のみに使用し、その他の目的には使用しないことをお約束いたします。

選考委員紹介

東京ビエンナーレ2020“ソーシャルダイブ”公募プロジェクトは、さまざまなアーティスト、デザイナー、クリエイターのみなさんからの応募に応えるため、幅広いジャンルで活躍する13人の選考委員による話し合いと段階的なプログラムによって進められます。

今井朋

アーツ前橋学芸員

ソーシャルダイブは、作品のみによる審査だけではなく、リサーチにも私たちは併走させていただきます。アーティストの皆さんと興味深い現場を共有できることを楽しみにしています。

1980年生まれ。エコール・ド・ルーヴル(パリ)第一課程、第二課程修了。「極東のテイスト」展(2011年、フランス・ナンシー市立美術館)の企画、監修により第33回ジャポニスム学会賞受賞。2013年より現職。主な担当企画展に、アーツ前橋×前橋文学館共同企画展「ヒツクリコ ガツクリコ ことばの生まれる場所」(2017)など。2016年に企画した「表現の森 協働としてのアート」展では前橋市内にある福祉施設や団体とアーティストが協働する5つのプログラムを紹介。同展終了後も長期的なプログラムとして、アートが福祉や教育、医療の現場に入っていくことで、どのような化学変化が起こりうるのかを考察する。

今井紀明

認定NPO法人D×P理事長/株式会社SOLIO代表取締役

僕は普段、不登校や高校中退した10代の子たちと接していますが、どんな状況の子どもたちであっても何かしらの才能を持っていると思っています。自分の中にある熱くなれるものを大切にして参加してみてくださいね!

1985年札幌生まれ。立命館アジア太平洋大学卒。高校生の時、イラクの子どもたちのために医療支援NGOを設立し、紛争地域だったイラクへ渡航する。武装勢力に人質として拘束され、帰国後「自己責任」の言葉のもと、日本社会から大きなバッシングを受ける。対人恐怖症になるも、友人らに支えられ復帰。偶然、通信制高校の生徒が抱える課題を知り、2012年にNPO法人D×Pを設立。「ひとりひとりの若者が自分の未来に希望がもてる社会」を目指している。通信・定時制高校に通う生きづらさを抱えた若者に、「つながる場」と「いきるシゴト」を届けている。

Photo:皆藤将

それぞれの正直な思いに出会いたい、と思っています。楽しみにしています。

岡田裕子

現代美術家

多岐に渡る表現方法を用いて、自らの実体験—恋愛、結婚、出産、子育てなどーを通したリアリティのある視点で、現代の社会へのメッセージ性の高い美術作品を制作。国内外の美術館、ギャラリー、オルタナティブスペース等にて展覧会多数。現在、多摩美術大学美術科演劇舞踊非常勤講師、美学校講師など。2010年より、オルタナティブ人形劇団「劇団☆死期」を主宰。2000年、アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成によりニューヨーク滞在制作。2015年韓国国立現代美術館レジデンスプログラムにてソウル滞在。2019年の主な活動は、第11回恵比寿映像祭(東京)参加。アルスエレクトロニカセンター(オーストリア)にて1年間の常設展示。個展「Double Future」ミヅマアートギャラリー。作品集『DOUBLE FUTURE──エンゲージド・ボディ/俺の産んだ子』刊行。

小田嶋Alex太輔

株式会社 EDGE of 代表取締役 Co-CEO

雑踏の楽しさ、猥雑さが生む豊かさ、無計画だからこその面白さ、 東京という街が本来持っていたそうした魅力が、近年の都市開発によってどんどん失われています。そんな東京の活力を取り戻し、人々の心をワクワクさせられるような、刺激的で想像力に溢れたプロジェクトを楽しみにしています。

新規事業立ち上げの専門家として、数々のスタートアップや、大企業の事業部立ち上げに携わる。現在は、EDGEof株式会社の代表取締役として、スタートアップや学生といった未来のイノベーターの育成と、各国の大使館などを通じた日本のイノベーションエコシステムの国際化に邁進。北米はもちろん、ヨーロッパや南米、東南アジアの国々と関係を広げており、現在20カ国以上の政府とイノベーションに関する様々な取り組みを進めている。EDGEofが拠点を構える渋谷区のパートナーとしてFuture Design Shibuyaプロジェクトなど様々な事業に関わり、スウェーデン国王夫妻やオランダ王子を始め、各国要人のEDGEof訪問を促すことで、イノベーション都市として渋谷の国際的な知名度を高めることに努めている。また、経済産業省が推進するJ-Startupプログラムの推薦人も務め、世界最大のスタートアップ見本市であるCES Eureka ParkにおけるJ-Startupブースのプロデュースを行うなど、日本企業が海外進出するために必要な環境の構築に尽力している。

楠見清

美術編集者/評論家、首都大学東京准教授

2020年の夏、自分はどこで何をしているのだろう?──そんな自問を重ねた結果、私はこのプロジェクトの運営に参加することにしました。巨大な波のおもてに乗ったり飲み込まれたりするのではなく、その下に広がる東京の日常に潜り込み、未知の活動領域の探査を始めましょう。勇敢なダイバー(になりたい人も含む)の出現をお待ちしています。

1963年生まれ。出版編集を通じてアート・シーンと音楽、映像、マンガ、ストリート・カルチャーなど諸領域の文化的接続をテーマとする。『コミッカーズ』創刊編集長、『美術手帖』編集長、京都造形芸術大学客員教授を経て2008年より現職。著書『ロックの美術館』、共著『もにゅキャラ巡礼──銅像になったマンガ&アニメキャラたち』ほか。展覧会企画に「Krazy!」展共同キュレーター(2008年、バンクーバー美術館)、「Where Heaven Meets Earth」総合ディレクション(サンパウロ、2014年文化庁海外メディア芸術祭等参加事業)、「江口寿史〈彼女〉」(2018-19年巡回中)など。「東京ビエンナーレ2020」ではソーシャルダイブ公募プロジェクトディレクターを務める。

Photo: Taishi Hirokawa

謙虚に、したたかに、力を発揮してください。

小池一子

クリエイティブディレクター/十和田市現代美術館館長/武蔵野美術大学名誉教授

1936年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。1980年の「無印良品」の創設に携わり、以来アドバイザリーボードを務める。またヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展日本館「少女都市」(2000年)、「横尾忠則 十和田ロマン展 POP IT ALL」(2017年、十和田市現代美術館)などの展覧会の企画、ディレクションを行う。1983年に日本初のオルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」を創設・主宰し、多くの現代美術家を国内外に紹介した(〜2000年)。著書に「イッセイさんはどこからきたの?」(2017年、HeHe)、訳書に「アイリーン・グレイ」(2017年、みすず書房)をはじめ、1970年代より多数。

Photo: Ryo Oguchi

篠田千明

演出家/作家/イベンター

正直にいうと、今の東京には何かをはじめるより何かをちゃんと終わらせるほうが大事じゃないか、って思ってる。劇は始めるよりやめるほうがずっと難しい。それに、劇はやめても死ぬことはない。スッとか、イヤイヤかしながらか、眠りこむ。だから人類が始めたすべての劇はいまでもすべて存在していると私は思う。何を起こし何を眠らすのか。私も考えてます。

1982年東京生まれ。2004年に多摩美術大学の同級生と快快を立ち上げ、2012年に脱退するまで、中心メンバーとして主に演出、脚本、企画を手がける。以後、バンコクを拠点としソロ活動を続ける。近年は「四つの機劇」「非劇」と、劇の成り立ちそのものを問う作品や、チリの作家の戯曲を元にした人間を見る動物園「ZOO」、その場に来た人が歩くことで革命をシュミレーションする「道をわたる」などを製作している。2018年Bangkok Biennialで「超常現象館」を主催。

竹内昌義

建築家/みかんぐみ共同代表

空間を使って、色々な提案をしていただけることを期待しています。 また、特に建築をやっている人がこういうところに目を向けてほしいと思っています。これからの建築って、ただ図面を書いて終わりじゃなくて、手をうごして作ってみることが大事だと思う。実際に手を動かして、作って、見てもらって、考えて作る。そういう工作的なプロセスは建築という限られた分野ではなく、アートでは当たり前のこと。若い建築家、学生がこのソーシャルタイプを活かしてほしい。

東北芸術工科大学教授。著書に『図解エコハウス』(エクスナレッジムック)、『原発と建築家』(学芸出版社)。作品に「山形エコハウス」「House-M」「愛・地球博トヨタグループパビリオン」「伊那市立伊那東小学校」、社会福祉法人「紅梅荘」、オガールセンター、オガール保育園など。

Photo: 望月孝

巨大開発が増え続け、ますます空が狭くなっている東京。この硬直化する街をしなやかにハックし、生活者が取り戻せるような構想を待っています。

ドミニク・チェン

ディヴィデュアル共同創業者/早稲田大学学術院・表象メディア論系・准教授/NPO コモンスフィア理事

1981年生まれ。フランス国籍。博士(学際情報学)、早稲田大学文学学術院・准教授。NPOコモンスフィア(クリエイティブ・コモンズ・ジャパン)理事、株式会社ディヴィデュアル共同創業者。2008年IPA未踏IT人材育成プログラム・スーパークリエイター認定。2016〜2018年度グッドデザイン賞審査員。XXII La Triennale Milano「Broken Nature」展(2019年3〜9月)、あいちトリエンナーレ2019「情の時代」展(2019年8〜10月)などに作品出展。主な著書に『電脳のレリギオ:ビッグデータ社会で心をつくる』(NTT出版)、『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック:クリエイティブ・コモンズによる創造の循環』(フィルムアート社)等。訳書に『ウェルビーイングの設計論:人がよりよく生きるための情報技術』(BNN新社)等。

ここで自分と皆さんに問いたいことは一つだけです。 ここで何がしたいのですか?その訳をおしえてください。

中西忍

建築家、プロジェクトプロデューサー/日本科学未来館副館長

1989年より電通勤務。2015年から現職。プロデューサーとして、ハノーバー万博日本館メイン展示(2000年、ハノーバー)、日本科学未来館Geo-Cosmos(2001年、2011年)、ベネッセアートサイト直島VIデザイン(2004)、「直島ーアートと建築の島嶼群」展(2009年、パリ、ベニス)、ルツェルンフェスティバルアークノヴァ(2013年、松島)等のプロジェクトを担当。 建築活動としては、ジャスパーモリソン東京スタジオ、及び自邸設計、ロンシャン礼拝堂音響研究プロジェクト等。その他、北京、上海等でアートプロジェクト進行中。「東京ビエンナーレ2020」ではプロジェクトプロデューサーを務める。

中村政人

アーティスト/東京藝術大学教授

ギャラリーや美術館がなくたって街があれば、どこだって作品を作り見せることができる。「アート」を括弧に入れる必要はない。遠慮する事はない。気づいたビジョンを形にするまでのプロセスをいかに作れるのか?一人でなくとも、チームを組んで挑んで欲しい。見たことのない、体験したことのない、新たな表現にチャレンジしてほしい。

1963年秋田県大館市生まれ。アートを介してコミュニティと産業を繋げ、文化や社会を更新する都市創造のしくみをつくる社会派アーティスト。第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表。平成22年度芸術選奨受賞。2018年日本建築学会文化賞受賞。1997年よりアート活動集団「コマンドN」を主宰。秋田県大館市等で地域再生型アートプロジェクトを多数展開。プロジェクトスペース「KANDADA」(2005-09)を経て、2010年より民設民営のアートセンター「アーツ千代田 3331」(東京・千代田区)を立ち上げ。2011年より震災復興支援「わわプロジェクト」、2012年-2017年に東京・神田にて「TRANS ARTS TOKYO」企画・実施。2015年、個展「明るい絶望」開催。2016年よりプロジェクトリーダーを育成する「プロジェクトスクール@3331」を開校。2018年より「東京ビエンナーレ」を始動。著書に「美術と教育」「新しいページを開け!」等。

Sky is your limit.

西原珉

心理療法士/キュレーター/ソーシャルワーカー

1990年代の東京にてライター、評論、キュレーションで活動したのち、渡米。アート・マネージメントをしつつ、ロサンゼルスの福祉事務所でソーシャルワーカー/メンタルヘルスセラピストとして働く。個人対象にセラピー、アートセラピーを行うほか、低所得者住宅、DVシェルター、シニアホーム、コミュニティ・センターなどでソーシャル・ワークとしてのアート・プロジェクトを企画してきた。東京家政大学准教授。米国カリフォルニア州臨床心理療法士。

福住廉

美術評論家

オリンピックを前に、わたしたちの社会は急激に、そして根底から、変容しつつあります。一昔前であれば、世間を騒がせる過激なアーティストが逆説的な価値を生んでいましたが、今や過激な政治家がその権力によって社会を震撼させています。こうした不穏な時代にあって、はたしてどんなアートが有効なのか。この自問自答に耐えうる、粘り強いアーティストに出会いたいです。

1975年生まれ。著書に『今日の限界芸術』(BankART 1929)、共著に『佐々木耕成展図録』(3331 Arts Chiyoda)、『どうぶつのことば』(羽鳥書店)、『アウトサイド・ジャパン』(イースト・プレス)など多数。

事前説明会 「ソーシャルダイバーズミーティング」

公募内容に関する事前説明会として、公募期間中に2回の「ソーシャルダイバーズミーティング」を開催します。事務局からの本プロジェクトの詳細に関する説明に加え、選考委員をゲストに招いたトークイベントや質疑応答を通じ、東京ビエンナーレ「ソーシャルダイブ」公募プロジェクトの目指すものを広く共有できたらと考えます。参加者の皆さまのご意見にも耳を傾け、質問に直接お答えする機会となります。それぞれのプログラムや登壇者は異なりますが、一方へのご参加で本プロジェクトの概要と詳細がわかる内容となっておりますので、応募をお考えの多くの方のご参加をお待ちしております。

第1回事前説明会「ソーシャルダイバーズミーティングVol. 1」
トーク登壇者
小池一子(クリエイティブディレクター/十和田市現代美術館館長/武蔵野美術大学名誉教授)
中西忍(建築家、プロジェクトプロデューサー/日本科学未来館副館長)
竹内昌義(建築家/みかんぐみ共同代表)
福住廉(美術評論家)
日時
2019年8月18日(日) 15:00〜17:00 ※30分前より受付開始/開場
会場
アーツ千代田3331 B104
参加費
無料
定員
50名(申し込み不要/先着順)
第2回事前説明会「ソーシャルダイバーズミーティングVol. 2」
トーク登壇者
今井朋(アーツ前橋学芸員) 岡田裕子(美術家)
小田嶋Alex太輔(株式会社 EDGE of 代表取締役 Co-CEO)
西原珉(心理療法士/キュレーター/ソーシャルワーカー)
日時
2019年9月8日(日) 18:00〜20:00 ※30分前より受付開始/開場
会場
アーツ千代田3331 マルチスペース
参加費
無料
定員
50名(申し込み不要/先着順)

選考スケジュール

1.応募申込み締切

2019年9月23日(月)24:00必着
下記の応募フォームのみで受付けます。

2.1次選考(書類・ビデオメッセージ審査)

ホームページ内で1次選考通過者を発表いたします。
(10月1日(火)を予定)

3.選考プログラム

1次選考通過者は、プログラム①10月13日(日)の作品設置・発表候補地の案内や実施エリアのリサーチ、②10月27日(日)のプラン実現に向けたリサーチに必ずご参加いただきます。この2日間のリサーチを経てブラッシュアップした③最終プランを、11月17日(日)のプレゼンで審査。終了後に東京ビエンナーレ2020へ参加する約20組の発表を行います。
スケジュール

FAQ

Q.プロジェクト提案書の形式は問いませんとありますが、文字(または絵)だけでも良いのでしょうか?

A.必要な項目が伝わるものであれば、文字(または絵)だけでも構いません。あなたなりの書き方でもっとも効果的な提案書をお待ちしています。

Q.応募時の映像やプロジェクト提案書は今後公開されることがありますか?

A.映像は公開の予定はありません。安心して自分の考えや思いをストレートに表現してみてください。公募プログラム参加者(約50組)のプロジェクト提案書は、「東京ビエンナーレ2020」の開催に向けた計画展示(2019年10月予定)などで公開を予定しております。

Q.売り上げが発生するようなプランでも応募可能なのでしょうか?

A.ビジネス的な発想や方法によって、人と人がつながり、まちが開かれていくようなアートプロジェクトであれば歓迎します。売り上げそのものを目的とする商業活動は”ソーシャルダイブ”にふさわしいとはいえません。

Q.アーティストフィーや制作費は出ますか?

A.事務局から一律のプロジェクト費の支給はありません。必要な制作費は事務局へご提案のうえ、より良い形でプランを実現できるように資金作りを含めたサポートを行います。事務局からのサポート内容は以下になります。
※プロジェクト費とは、アーティストがアートプロジェクトを成立させるための費用(アーティストフィーを含む)です。

プロジェクト資金サポート
  • 助成申請窓口のコーディネート
  • クラウドファウンディング窓口のコーディネート
  • スポンサーシップ等のコーディネート(資材含む)
広報活動
  • WEBサイトへの情報掲載
  • 公式パンフレットへの情報掲載
  • 広報印刷物への情報掲載
  • 情報センターでの情報発信
制作協力
  • 3331の協力の下、条件により木工室が使える場合もある(数日/数時間)
会場協力
  • 発表場所の交渉およびアドバイス
  • 発表場所確定後の使用契約
  • 会場共通サインの設置
コミュニティへの協力依頼
  • プロジェクトと対象エリアのコミュニティのマッチング、協力要請
Q.対象エリアに隣接した場所で既にソーシャルダイブの理念で活動を行なっています。応募プランは必ず対象エリア内で行わなくてはいけないでしょうか?

A.「東京ビエンナーレ2020」の鑑賞の導線上、集客面で不利になることが考えられます。より多くの来場者に「ソーシャルダイブ」のアーティストの作品を鑑賞してもらえるように、対象エリア内での展示をご相談する場合があります。

Q.既に対象エリア内で行なっている活動で応募することは可能でしょうか?

A.はい。応募可能です。継続中あるいは一度実施済みの活動でも「ソーシャルダイブ」のコンセプトに合致するものなら歓迎します。実施に際して使用できる見込みのある会場や、運営体制も決まっている場合は提出書類にその旨も記載してください。

Q.どうしてもプログラムへの参加が難しい日程があります。プログラムへの参加は必須でしょうか?

A.原則として3回のプログラムに参加可能であることが応募条件となりますが、止むを得ない事情がある場合は事前にご相談ください。

Q.団体での応募も可能でしょうか?

A.はい。個人だけではなく非営利法人や企業はもちろん、その他の法人格を持たずに活動してきた団体、「ソーシャルダイブ」に参加するために集まった新たなグループでの応募も受け付けています。

Q.都内在住ではない場合、選考通過後は宿泊施設の提供はありますか?

A.はい。「東京ビエンナーレ2020」への参加が確定したアーティストで制作のために長期滞在が必要な方には事務局が宿泊先手配のお手伝いをいたします。